知っておくべき、ヘアカラーの基礎知識

ヘアカラーはキューティクルを開く
髪の毛の一番外側には、キューティクルというものがありこれは様々な外部刺激から髪を守る働きをしています。キューティクルは、タンパク質でできていて、一枚の組織ではなく細かい組織がうろこのように重なって内部組織を覆い、保護しています。
カラーリングをする際にはアルカリ性の薬剤を使用してこのキューティクルを無理矢理広げて、髪の中の色素を脱色して新しい色素を入れていきます。
キューティクルを一度開いてしまうと、なかなか閉じることが出来ずに開きっぱなしになってしまったり、欠けてしまったりはがれてしまうこともあります。キューティクルが傷んでしまうと、髪の内部の組織が表面に出てきてしまい外からの刺激を直接受けてしまうことになりますのでますます傷みがひどくなっていってしまうのです。
弱くなった髪の毛にさらにダメージが加わる
本来は弱酸性である髪の毛にアルカリ性の薬剤を用いてキューティクルを広げ、脱色と染色を行うのがカラーリングです。薬剤によってキューティクルが開くので傷んでしまうというのもありますがカラーリングを行うことで、キューティクルのさらに外側を保護している成分はほとんどなくなってしまうのです。それにより髪の毛はパサつき、つやもなくなってしまいます。
そして、ヘアカラーをすると髪の毛はアルカリ性に傾いていて、キューティクルは開いたままの状態です。そんな髪の毛の弱った状態のところにドライヤーの熱やタオルドライの摩擦、日光などの日常的なダメージが加わると通常であれば外側の組織で守られるはずが、その組織が失われているので直接内部組織に届いてしまい、より痛みが進行していってしまうのです。